代表権を回復した船井哲良会長(中央)と社長に復帰した林朝則氏(左)。上村義一氏(右)は社長を辞任した【拡大】
このため、上村氏の自宅にも報道関係者が詰めかけた。カリスマ創業者の船井会長が上村氏の経営方針に批判的で、事実上の解任だったとの見方をぶつけると上村氏は「自ら辞めたのは事実で、健康上の問題はない」と煮え切らない回答。辞任の理由は明確にせず、経営方針の対立という見方には「“新しい経営陣”に聞いてください」と述べるにとどめた。
上村氏の退任後の新しい体制では、林社長と船井会長に加えて、三洋電機出身の前田哲宏代表取締役執行役員(60)が代表権を持つ。上村氏は代表権と業務執行権がない取締役になる。
立ちはだかったカリスマ
船井電機の主力事業は液晶テレビで、売上高は全体の6割以上を占める。とくに普及期には、大量生産による低価格品が米国で人気を呼び、業績を大きく伸ばした。ただ、最近では、買い替え需要の低迷や価格競争力のある韓国・サムスン電子やLG電子の躍進などで業績不振に陥り、平成26年3月期連結決算まで4期連続の最終赤字を計上している。