富士通は28日、ベトナムの情報システム会社FPTと協業し、現地でITを活用した農業生産の実証実験を開始すると発表した。ベトナムのハノイにITを活用した野菜工場を建設し、2015年から1年間農作物を栽培する。
富士通は農作物の品質や生産性を向上させるため、ITを活用した食・農クラウドサービス「Akisai(アキサイ)」を国内で展開している。
今回の協業では、これまで日本で培ったセンサーを使った解析技術や野菜工場の遠隔操作などのノウハウを提供する。一方、FPTは、ベトナムにITを活用した農業生産技術を普及させる役割を担う。
ベトナムは900万ヘクタール以上の農地を持つが、農業の近代化が遅れている。このため、ベトナム政府は3月に日本政府と農業分野での技術協力に合意している。