デジタルハリウッドで講演するライブ・ビューイング・ジャパンの久保田康社長【拡大】
劇場の側に、ライブビューイングを受け入れる下地が整ってきたことも、市場拡大の追い風になっている。シネマコンプレックスの増加でスクリーン数は増えたが、そのすべてが満席というわけではない。久保田社長によれば「トータルの年間の稼働率は24、5%くらいでしょう。それなら映画館としても、ライブコンテンツを中継する方が売上が立ちます」。もうひとつ、ケーブル回線や衛星を通じて、ライブ映像を中継できる劇場やライブハウスが増えたことも、実施回数の増加を後押ししている。
ライブ会場に行けないファンにとって、ライブビューイングは同好の人たちといっしょに盛り上がれる場として、重要な位置を占めるようになっている。興行主にとっても、収容人員に限りがあるライブ会場の外に大勢の観客を集め、有料でライブを見せることで、新しい収益機会を得られる。映画館などライブビューイングの会場も、確実にファン層が見込めるコンテンツを上映でき、グッズ販売も含めた売上を期待できる。
クールジャパンと呼ばれる日本製コンテンツの海外展開にも、ライブビューイングは利用できると久保田社長は話す。「海外で日本と同じ規模のライブを行えないアーティストでも、ライブビューイングを通じて海外の人にパフォーマンスを見てもらえます」。そこから本格的な海外進出の足がかりが得られる。多方面にメリットがあるライブビューイングだけに、まだまだ伸びていきそうだ。