初の赤字決算の見通しを発表するベネッセホールディングスの原田泳幸会長兼社長=31日、東京都中央区【拡大】
主力の通信教育「進研ゼミ」の入会者は事件以降、新規会員の募集を停止したため7~9月が前年同期比60%減となったが、タブレット端末の導入など会員の継続率を伸ばす取り組みにより退会者は23%減少した。
都内で会見した原田泳幸会長兼社長は「保守的に見積もった数字であり、黒字化はあきらめていない」と述べ、最終黒字を目指す考えを強調した。
新たな顧客の獲得を目指して再開する営業活動ではダイレクトメールは使わないが、会員がベネッセの社員に学習について相談できる拠点を設けるなどして「顧客との接点を増やす」(原田氏)とした。
また、全国の学習塾と提携し「進研ゼミ」を教材として使ってもらうといった新しいビジネスモデルを積極的に進める考えも示した。
この日発表された14年9月中間連結決算は、最終損益が20億円の赤字(前年同期は125億円の黒字)に転落した。売上高は1.3%増の2331億円、営業利益は9.2%増の262億円となった。