携帯3社中間決算 通期3位?苦しむドコモ ソフトバンク 最終益36%増 KDDI過去最高益

2014.11.4 22:06

 携帯電話大手3社の平成26年9月中間連結決算が4日、出そろった。ソフトバンクは関連会社の中国電子商取引最大手アリババ集団の米国での上場が寄与し、最終利益を前年同期比36・7%増の5607億円と大きく伸ばした。一方、新料金プランの影響で減収減益を余儀なくされたNTTドコモは、過去最高の営業利益を上げたKDDIに通期で抜かれ、上場後初めて3位に転落する見通し。携帯大手3社の勢力地図は大きく変わろうとしている。(山沢義徳)

 ソフトバンクの孫正義社長は4日の決算会見で「ネット関連企業にこつこつ投資してきた成果の表れだ」と胸を張った。足元の急激な円安も、傘下に多くの海外企業を抱える同社にとってプラスに働いている。

 今後の投資の焦点はインド市場。先月には同国のネット通販大手スナップディールに約680億円投資して筆頭株主になると発表、今後10年間で1兆円規模の投資を行うという。

 通期の営業利益予想は、昨夏買収した米携帯大手スプリントの経営再建に時間がかかるとして、当初比1千億円減の9千億円に下方修正したが、売上高8兆円の予想は据え置いた。

 KDDIの中間決算の営業利益は過去最高の3847億円。携帯電話と光回線の「セット割引」を武器に、半期で100万件以上の契約純増ペースを維持した。通期営業利益も7300億円と2期連続の2ケタ成長を達成する見通しだ。

 これに対しドコモは、6月に導入した定額通話プランで料金収入が大きく落ち込んだ。挽回を図るため、NTT東西の光回線とのセット割引を来年2月に開始する。ただ、今期の営業利益予想は23・1%減の6300億円と当初比1200億円の下方修正。まだまだ苦戦が続きそうだ。

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