【ケータイWatch】ポール・エレメンコ氏に聞く(下) (1/5ページ)

2014.11.17 05:00

サンプルでは、透明なケースに入ったモジュールを組み立てる

サンプルでは、透明なケースに入ったモジュールを組み立てる【拡大】

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 □「Project Ara」責任者 ポール・エレメンコ氏

 ■付け替えスマホ、ハードの民主化推進

 気分にあわせて、あるいは必要に応じて、機能を選び、モジュールを付け替えるスマートフォン「Project Ara(プロジェクト アラ)」。計画を進める米グーグルのポール・エレメンコ氏のインタビューの続き。(前回は3日付掲載)

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 ■来年後半に市場調査 新機軸で課題克服

 ◆まずは消費電力抑制

 最初の課題の一つは、モジュールデバイスを支えるため、できる限り消費電力を抑制する、電力のオーバーヘッドを下げるということでした。一般的なスマホと同じような待ち受け時間、利用時間を確保しなければいけないと考えています。プロジェクト アラでは、東芝がICチップのパートナーです。デバイス上のネットワーク(モジュール間のやり取り)で消費する電力をできるだけ抑えて、スマートな電力管理を実現したい。我々は“モジュラリティのオーバーヘッド”と呼んでいるのですが、これを下げる努力をしてきたのです。

 バッテリーもモジュールの一つですから、さまざまなサードパーティーから登場するでしょう。複数の企業がバッテリーモジュールを供給するようになり、いろいろなテクノロジーを搭載するバッテリーが今後利用できるようになる、エネルギー密度が高いものが利用できるようになる、といったことも考えられるでしょう。

 それからバッテリーのホットスワップ機能(電源ONのままパーツを交換する)もサポートしたいのです。これはエンドスケルトンに小型のバッテリーを内蔵することで実現したいと考えています。

 最初はマーケットパイロット(市場調査)を2015年の早い時期としていましたが、これは15年の後半、おそらく遅い時期になりそうです。いくつかの課題に遭遇しましたが、一つは先述した消費電力です。

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