◆2つの通信アンテナ
最初はWi-Fiに対応して、開発は簡単でした。12月完成予定のプロトタイプが3G、その次の1~3月に登場するSpiral 3はLTEに対応する予定です。
LTEはダイバーシティアンテナ、つまり2つのアンテナが必要なんですね。これをどう解決するか、現在2つの方法を検証しています。
一つは、アンテナモジュールを端末のトップとボトム(上部と底部)に装着して、そのアンテナモジュールをアナログの通信用バスで結ぶ、というやり方です。これはMIPIではなく、物理的なコネクターを介してつなぎます。ここには4つのピンがあり、電力供給用と通信用で各2つです。ピンではなくスプリングリーフになるかもしれません。あるいは4つのインダクティブパッド(ワイヤレス)かもしれません。ピンはエンドスケルトンのほうに備え、モジュールのほうにとがった部分はありません。もしポケットに入れていてもポケットに穴を開けたりしません(笑)。
もう一つは金属製のエンドスケルトンをアンテナ代わりにするというアイデアです。
認証プログラムがあるかどうか、という点は「YES」であり「NO」という答えになります。誰でもMDKで開発できるようにする一方で、グーグルのモジュールマーケットプレイスでの販売のためには、安全の要件を満たしているという意味での認証が必要です。
ですが、モジュールのスペック、品質に関するテストを実施することは考えていません。ユーザーからの評価、フィードバックでそうした面はわかるようになるでしょう。
ある意味、Google Playにおけるアプリに似た環境ですね。現在も、スマホに対してユーザーがレビューして評価を投稿することはできますが、これは“ハードウエアの民主化”の一つと言えるでしょう。