【スタンプの変革】(上)スタンプ機能「LINE」人気の原動力 感情をキャラクターに投影 (2/2ページ)

2014.11.17 10:40

吹き出しメッセージとスタンプなどを使ったやり取りができるLINEの「トーク」画面

吹き出しメッセージとスタンプなどを使ったやり取りができるLINEの「トーク」画面【拡大】

  • 「ムーン」

 日本はネコ人気

 登場から約3年がたち、ユーザーが多種多様なスタンプを楽しめるようになったのは周知の通り。人気キャラクターが続々と加わり、今年5月からは、一般人がLINE側の審査をへて自作スタンプを販売できる「クリエーターズスタンプ」サービスも始まった。

 一方、利用状況を分析すると、一定の偏りも表れつつあるようだ。渡辺さんによると、日本向けに展開されているスタンプの中で最も種類が多く、最も利用されているのが動物のキャラクター。特に、ネコの人気は突出しているという。

 これに対し、海外で好まれるスタンプの種類は国や地域によって千差万別。例えば、タイでは動物よりも人間の女性をイメージしたキャラクターが人気。台湾では水牛のキャラクターが、北米では鮮やかな色使いのスタンプがよく利用されている。

 渡辺さんは「利用状況の差には恐らく、文化や宗教の違いが表れている。日本の場合、身近な動物に感情を託して擬人的に伝えることが好まれているのかもしれない」と推測する。

 無表情も利用増

 渡辺さんが最近の日本での特徴として挙げるのが、無表情のスタンプが増えてきたこと。例えば、目や口を省略したのっぺらぼうのようなキャラクターに一言の文字が添えられた「文字打ってる場合じゃねえ!」というスタンプは、ダウンロードランキング上位の常連だ。

 「表情がない分、性別を問わず、利用者が自分を投影しやすいのではないか」と渡辺さん。スタンプは送り手の“分身”として、受け手との共感をつなぐ役割も担っているようだ。

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