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【プロフィル】森山慶一
もりやま・よしかず 専修大商卒。メークス取締役を経て、2014年8月に社長に就任。創業者で父の雅明会長とともに社員をまとめ上げ、住宅基礎業界の革新に挑む。35歳。茨城県出身。
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≪イチ押し!≫
■特殊な鉄骨採用で作業負担
東日本大震災や2020年の東京五輪開催で建設業界の人手不足が深刻化する中、注目を集めているのがメークスの「Hi-MS工法」。住宅基礎の工期を従来の約3分の1に短縮する画期的な工法で、大手住宅メーカーから問い合わせが相次いでいる。
従来、型枠にコンクリートを流し込んで成型していた基礎の「立ち上がり」の部分を、新日鉄住金と共同で開発した特殊な鉄骨に置き換えることで、これまで10日間ほどかかっていた工期を3日間程度に短縮。あらかじめ工場で製造した鉄筋と鉄骨を組み立てることで、現場の作業者の負担を軽減した。コスト面は調整中だが、人件費などを含めた全体の工費は従来と同額程度が見込まれるという。
新工法は10月に日本建築センターの構造評定に適合、現在特許申請中だ。