施設の魅力を高めるためには、地元横浜や神奈川との連携も有効だ。人口370万人を誇る横浜市は、国内の市ベースの自治体では東京23区に次ぐ規模で、人口では大阪市をも上回る。150年以上前に開港した横浜港を中心に、風光明媚(めいび)で文化的な都市が広がるなど、地勢的な魅力もある。
今後パシフィコ横浜は、そうした地域連携も視野に入れながら、国内外からMICEの誘致をさらに強化していく。軸になるのは、ノウハウや機能、そして立地する地域をも組み合わせた、スタッフの“コーディネート力”。地元はもちろん、MICE戦略という面からも注目される日本の“基幹施設”だけに、2020年の東京五輪開催に伴うビジネスチャンスの拡大にも期待が高まっている。(青山博美)
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【施設概要】パシフィコ横浜
▽所在地=横浜市西区みなとみらい1-1-1
▽運営会社=株式会社横浜国際平和会議場
▽設立=1991年
▽社長=鈴木●氏
▽主要施設=国立大ホール(5002席)、展示ホール(2万平方メートル)、会議センター(約50室)、ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル(594室)など。
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取材・編集協力:コンベンション リンケージ
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