【ITビジネス最前線】買収繰り返す韓国イエロモバイル (1/4ページ)

2014.11.25 06:26

 ■特定分野の垂直制覇狙いか

 韓国のYello Mobile(イエロモバイル)は2012年夏の創業以来、複数のモバイル関連スタートアップを包み込んで巨大スタートアップを作り上げる総合モバイルサービス企業だ。驚異的なスピードで買収を進め、すでに40社近くを傘下に収める。財務諸表が出回っているわけではないが、毎月150万ドル(約1億7700万円)程度の利益を上げているようだ。

 彼らのゴールは、買収を重ねてアジア最大のモバイルサービス企業になること。これに対して投資家たちもイエロの将来的な成長を見据え、大きな賭けに出た。先日、米国の投資会社フォーメーション8から、イエロは10億ドルの評価額で1億ドルの資金を調達した。これまでにも計7800万ドルの資金調達に成功しており、それによって買収を一気に加速させた。今回得た1億ドルは、さらなるスタートアップの買収とオペレーションの充実、買収した企業のマーケティングに使われる見込みだ。

 ◆株式交換で「同盟」

 イエロの戦略がこれまでにまったく聞いたことのない斬新なものかと言えば、そうでもない。150以上のブランドを傘下に置くニューヨークのIACや、世界350ものブランドを束ねるロンドンのWPPは、似たマーケットに属する企業の買収により規模を拡大してきた。IACは広くインターネット関連、WPPは広告とPRに特化する。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。