ニフティの格安スマホサービスを紹介する三竹兼司社長(左)と三浦信治ネットワークサービス事業部長=26日午後、東京都新宿区【拡大】
インターネットプロバイダー大手のニフティは26日、通信大手の回線を借りるMVNO(仮想移動体通信事業者)として格安料金のスマートフォン事業に参入すると発表した。サービス名は「ニフモ」で、高速通信規格のLTEに対応する。
端末第1弾は台湾エイスース製の「ゼンフォン5」を用意し、高速通信の制限容量2ギガバイトで月額900円、音声通話基本料700円、端末分割代金1297円の計2897円(税別、24カ月契約)のプランなどを提供する。
格安スマホはすでに約20社が参入しているが、「価格面は各社ほぼ横並びで、あまり差がない」(三竹兼司社長)のが実情だ。
このため後発組のニフティは、プロバイダー事業で培ったサポート態勢や、搭載アプリ(応用ソフト)を使って提携先の通販サイトで買い物をするとポイント還元される「バリュープログラム」などで差別化を図る構え。「将来的にMVNO市場のシェア10%を目指したい」(同)としている。