インドネシア消費財最大手インドフードグループ傘下の食品加工会社、インドフードCBPスクセス・マクムール(ICBP)は、乳製品事業を拡大する。その一環として、仏食品大手ダノンのインドネシア子会社、ダノン・デイリー・インドネシアを買収することを明らかにした。インドネシアは乳製品の需要が高まる中、ICBPは買収により生産能力を拡大して収益性を高め、同国乳製品市場での地位固めを図る。現地紙ジャカルタ・ポストなどが報じた。
ICBPによると、買収金額は2500億ルピア(約25億円)となる見通しだ。同国投資調整庁の認可などを含め、買収手続きは12月中に完了するとしている。
今年1~9月のICBPの乳製品売上高は、前年同期比11%増の3兆9400億ルピアだった。同期の全社売上高22兆7800億ルピアにおける乳製品事業の売り上げ構成比は約17%となっている。