地場投資コンサルティング会社のアナリストは、ICBPは乳製品事業の拡大により、主力の製麺事業への依存度を引き下げたい狙いもあるとの見方だ。
ICBPは現在、売上高の67%を製麺事業が占める。同社の即席麺ブランド「インドミー」は同国で圧倒的なシェアを持ち、今後、大きな伸びが期待できないと同アナリストは指摘する。一方で、同国は近隣国と比べて乳製品の消費量が少ないことなどから、乳製品事業は拡大の余地が大きいとみられる。
ICBPは昨年、日本のアサヒグループホールディングスとの合弁企業を通じ、米清涼飲料大手ペプシのインドネシア販売会社を買収するなど、事業の多角化に乗り出している。(シンガポール支局)