◆画面のにじみ克服
有機ELの弱点とされる、画面の明るさが足りない点や「にじみ」などを克服しており、糸桜さんは「人間が肉眼で見ることができる色域をほぼ再現した。暗いシーンが多い映画を見るのに適している」と太鼓判を押す。
国内のタブレット端末市場は成長を続けている。MM総研によると、14年の出荷台数は前年比16.8%増の882万台を見込んでおり、17年には1193万台まで増えると予測する。
サムスンは「市場が成長するには、頻繁に利用するユーザー以外に購入ターゲットを広げなければ」と考えている。そこで、日常生活でパソコンでもスマートフォンでもなく、タブレットを手に取りたくなるような使い方を提案している。
スマホより大きいタブレットのディスプレーの有効な活用法として期待するのが、マルチタスク機能だ。例えば、動画を見ながら、メールや無料対話アプリで友人と会話をしたり、ウェブ検索をしたりという生活シーンが想定される。
タブレットならではの持ち運びのしやすさも意識した。新製品の画面の大きさは、KDDI(au)が10.5インチ、NTTドコモが8.4インチと異なる。auモデルでは、A4判サイズより一回り小さくすることで持ち運びしやすくした。ドコモモデルはほぼ新書サイズにして、使いやすい大きさにした。
サムスンは10年、スマホと当時のタブレット普及品との中間サイズの需要を狙い、7インチのタブレットを投入して人気を集めた。技術陣は、特に10.5インチをA4判より小さくするのに苦労したという。「持って負担にならない重さ」をコンセプトに、厚さを1ミリでも薄くしようと、バッテリーを据え付ける位置など、重量のバランスにも配慮した。