パナソニックが家電見本市に出展した「テクニクス」のブースには人だかりがしていた=米ラスベガス(高橋寛次撮影)【拡大】
15年度内に拡充する商品については、需要動向などをみて検討を進める。ハイレゾの普及に向け、若い世代の取り込みが重要との認識があり、50万円超のシリーズより低い価格帯のセットを投入する可能性が高い。
一方、ソニーは昨秋、ウォークマン「Aシリーズ」を2万5000円前後からと、ハイレゾ再生機としては価格を抑えて発売。人気となり、販売目標を当初の1.5倍に上方修正した。ビデオ&サウンド事業本部長の高木一郎氏は、フジサンケイビジネスアイなどの取材に対し、「これで一気に普及が進んだ」と振り返った。10月以降、同社のオーディオ製品のハイレゾ比率は約30%に高まっており、当面は50%を目指すという。
ソニーはCESで、ハイレゾ対応ウォークマンの最上位機種を発表した。ヘッドホンやワイヤレススピーカー、ホームシアターシステムなどを含め、ハイレゾ対応商品だけで10商品を投入する力の入れようだ。(ラスベガス 高橋寛次)