「4WDの王者」とも呼ばれるランドクルーザーはトヨタの現行車種で最も歴史が長く、11年に生誕60周年を迎えた。中でも70シリーズは最も質実剛健なモデルとして知られ、世界各地の災害・紛争地域や鉱山などの過酷な環境で活躍している。
ただ、国内では04年に販売を終了した。当時はディーゼルエンジンのみの販売で、黒いすすをまき散らす負のイメージから環境規制が強化される中、対応するエンジンの開発と採算性を両立できなかったためだ。
「70は『ミスターランクル』だ。このままでは忍びない」。苦渋の販売終了以来、小鑓氏は復活のタイミングを待ち続けた。
熱狂的なファンが多いランクルは全国でオーナーズクラブが活動している。小鑓氏はクラブの会合に顔を出すたびに、「国内ユーザーのために、なんとかもう一度出してもらえないか」とランクル70の復活を熱心に求められた。小鑓氏も気持ちは同じだった。