日本の航空業界の勢力図【拡大】
スカイマークは“ドル箱”といわれ、2強が「喉から手が出るほどほしい」(関係者)羽田発着枠を36枠抱えるが、井手は過去に自社が撤退した一部路線で運賃が値上がりしたケースを引き合いに出し、「36枠を維持しないと既存の航空会社で分け合うことになり、運賃は上がる」と強調した。
だが、価格競争だけが第三極の存在意義であるなら、スカイマークを苦しめた格安航空会社(LCC)が既に存在する。
現時点で国内のLCCはいずれも大手航空会社の傘下に属しているものの、航空自由化の名の下に表向きはスカイマークを支援してきた国土交通省からも「LCCが台頭し、2強に対抗する第三極の役割が薄れつつある」(幹部)との声が上がる。