日本マクドナルドホールディングス(HD)が5日発表した2014年12月期連結決算は、調達先の中国企業が使用期限切れ鶏肉を使用したことによる客離れで、本業のもうけを示す営業損益が67億円の赤字(前期は115億円の黒字)となった。赤字転落は41年ぶり。今年に入り異物混入問題で販売が一段と落ち込んだため、15年12月期の業績見通しは「未定」とした。同日の会見で、サラ・カサノバ社長は、「お客さまに多大なご迷惑をかけた」と、異物混入問題で、初めて公の場で謝罪した。
14年12月期は、売上高が前期比14.6%減の2223億円、最終損益は218億円の赤字(同51億円の黒字)。最終赤字も11年ぶりだ。同時に発表された今年1月の既存店売上高は、前年同月比38.6%減と、過去最大の落ち込みを記録。ポテトに“人の歯”などの異物混入が相次いだ問題の「経営への影響を合理的に見積もれないため」(今村朗執行役員)、今期の通期業績予想を未定とした。