飯島社長は1月20日の社長交代の記者会見で「1年前に10人いた後継候補を、昨年末に7人に絞った」と話した。「みんな紙一重だし、若すぎると社内で苦労すると最後まで相当悩んだ」と明かすが、実際にはかなり前から槍田松瑩(しょうえい)会長とすり合わせしていた節もある。
異例の若手抜擢の背景には「相当な覚悟で経営しないと、商社のビジネスモデルが陳腐化しかねない」(飯島社長)との強烈な危機感がある。収益の7割前後を稼ぐ資源・エネルギーも、足元は原油安で逆風が吹き、かつては強みの食料や繊維、化学品も競争激化で苦戦中だ。
安永氏は会見で「いかに機敏に新しい時代を自ら切り開けるか。事業環境の変化が加速する中、若さを生かして新事業に挑戦していきたい。10年、20年の単位で新しい仕事を作り上げたい」と意気込む。