全国携帯電話販売代理店協会の設立会見で、トラブル減少に向けた取り組みを説明する竹岡哲朗代表理事(左)=1月14日、東京都港区【拡大】
スマートフォンの契約についての苦情や相談が絶えない携帯電話業界が、トラブル防止策の充実に乗り出した。販売代理店大手は業界団体を初めて設立し、顧客対応の改善に向け協力。NTTドコモとKDDIは、端末の契約前に電波のつながりやすさを確認できる「お試しサービス」を始める。消費者保護を強く求める総務省の意向に沿った取り組みだ。
「総務省と議論を重ねる中、苦情を減らすために業界で統一的に取り組む必要が出てきた」。全国携帯電話販売代理店協会の竹岡哲朗代表理事(ティーガイア社長)は、1月14日に開いた協会設立の記者会見で、こう決意を語った。
国民生活センターによると、移動通信サービスに関する2013年度の苦情・相談件数は約2万件に上り、スマホ初心者が複雑なオプションなどを十分に理解できないまま契約するケースが目立つという。