「軽」高級化、輸入車と競い合う時代に 比較検討するユーザー増加 (4/5ページ)

2015.2.18 06:40

 軽は登録車のシェアに食い込むことで販売台数を伸ばし、14年には新車販売に占めるシェアが初めて4割を超えた。しかし「低燃費・低価格という従来のウリだけではなく、上質な乗り心地を加えなければ過熱する一方の軽競争では勝ち残れない」(自動車大手幹部)といわれている。

 このため、ダイハツは新型ムーヴの開発にあたり、段差のあるカーブを低速域で運転しても乗り心地を損なわないなど、輸入車が得意とする「乗り味の良さ」を実現しようと走行性能の改善に力を入れた。また、内外装に高級感を演出した最上級グレード「ハイパー」(147万9600円~)を新たに設定、質感向上にも努めている。

 軽メーカーは、排気量や車体のサイズなどに厳しい制約があるなか、1円単位でコストを削って庶民の車づくりを競い合ってきた。しかし、付加価値の高いモデルが売れればその分、利益率が上がる。軽人気に乗って高級グレードの開発が盛んになるのは自然の流れだ。

軽としては高額だが、外板を着せ替えできる遊び心が人気のコペン

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