日本郵政本社=東京都千代田区(撮影・納冨康)【拡大】
市場調査会社によると、トールを加えた日本郵政グループは2位グループに食い込むが、世界シェアはわずか2%強とみられる。3強でさえシェア5%足らずという熾烈(しれつ)な競争が続く国際物流市場は、今後も再編による淘汰(とうた)の波にさらされる可能性が強い。
西室社長は「(国際市場進出への)時間を買った」と、買収の理由を説明するが、これで十分だとは考えていないようだ。さらなる投資については「何も決めていないが、必要ならトールと一緒に検討していく」と“第二の矢”に含みを持たせる。
今後、日本郵便は国際物流事業でのトールとの相乗効果やノウハウの吸収が急務となる。
日本郵便幹部は「海外勢との食うか食われるかの競争にうちが勝てるのか、正直、不安だ」と危機感を隠さない。日本郵便のリスク覚悟の成長戦略は、上場する日本郵政の株価を大きく左右しそうだ。
(芳賀由明)