開発製造を指揮した針生(はりう)健一ALOS-2プロジェクト部長は「携帯電話端末と同じでいかに薄く、軽くできるかが大事。設計も重要だが、製造技術が物を言う」と説明する。
一方、試験でも鎌倉製作所の設備やノウハウが生きた。
地上と異なり、宇宙空間は温度一つとってもプラス100度からマイナス数十度まで変化し、過酷な環境下での運用を強いられる。このため全ての部品が耐久性に優れた特注品だ。それぞれの耐久性能を確認してから搭載している。性能や動作を確認する試験は、組み立て終了後も無数に行われる。
政府の基本計画、技術伝承後押し
試験の一つに、アンテナが指示通りの方向に電波を飛ばしているか確かめるものがある。
電波は目に見えない。しかも厄介なことに、アンテナが大きいほど、特性の把握が難しい。通常は電波暗室と呼ぶ実験設備で試験しているが、パルサー2ほど大きいと、スペースが足りなくなってしまう。