【浜松物語(1)】「敵はVW、世界で競争。本社浜松のハンディなし」~鈴木修スズキ会長兼社長 (2/5ページ)

2015.3.3 06:46

 よそ者受け入れる所

 《浜松市内およびその郊外からスタートした主な発明家、創業者(いずれも故人)を挙げると、豊田佐吉(トヨタグループ)、鈴木道雄(スズキ)、本田宗一郎(ホンダ)、鈴木政次郎(エンシュウ)、山葉寅楠(ヤマハ)、河合小市(河合楽器製作所)、堀内平八郎(浜松ホトニクス)など。いまなお「テレビの父」と世界から称賛される高柳健次郎も地元の旧制浜松高等工業学校で教鞭(きょうべん)をとり、本田や堀内らの企業家を育てた》

 「浜松という所はよそ者をものすごい受け入れてくれる所だね。一般的に排他的な印象が強いといわれる名古屋と全然違いますよ」

 《スズキ4代目のトップ、修氏は岐阜県出身で、2代目、3代目に続く養子。浜松にどっしりと腰を落ち着けている背景には養子ならではの、地元への気遣いがある》

 「ホンダさんが1953年に東京に移られた。私は58年に2代目社長(鈴木俊三)の養子になった後、『うちもホンダ並みに東京に本社移して、アンテナ張り上げてやりませんか』って言ったら、おやじがなんて言ったか。『お前ね、俺もお前も養子だぞ』とね。『そんな東京に行ったって鈴木家から何言われるか分からん。それはやめとかないか』と。うまく逃げられちゃったね」

「今は東京でも浜松でも情報の収集は変わらない」

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