問題収束のカギを握るのは事故原因の究明だ。タカタは2日の声明で、ドイツの研究所に調査を依頼した結果、エアバッグの欠陥は高温多湿の環境に長期間さらされたことが要因との当初の分析を「支持する結果が得られている」と報告。ただ、「結論には達していない」として、判断は保留した。
トヨタ自動車やホンダなど日米欧の自動車10社も2月26日、人工衛星の打ち上げなどを手掛ける米航空宇宙・防衛企業オービタルATKに調査を依頼すると発表した。自動車大手幹部は「とにかく原因が特定できなければリコール範囲が確定できず、ユーザーの不安感も増す一方だ」と話し、調査を加速すべきだとの考えを示した。