【東日本大震災4年】「原発に近い街」福島・いわき市、風評消えず… 細る観光業 (2/3ページ)

2015.3.14 06:22

いわき湯本温泉の老舗旅館「雨情の宿新つた」の女将、若松佐代子さん。名湯といわれた温泉街は今なお風評被害に苦しんでいる

いわき湯本温泉の老舗旅館「雨情の宿新つた」の女将、若松佐代子さん。名湯といわれた温泉街は今なお風評被害に苦しんでいる【拡大】

 同館にあるモニタリングポストの放射線量は毎時0.036マイクロシーベルト(10日の数値)と東京・新宿とほとんど変わらないが、「原発に近い街」というイメージはひとり歩きする。昨年も関東圏から400人規模の子供向け旅行を誘致する話が進んでいたが、「一部の保護者が強く反対し、取りやめになった」と水口氏は明かす。

 同じいわきでは、愛媛・道後、兵庫・有馬と並ぶ「日本三古泉」として知られるいわき湯本温泉も岐路に立つ。「風評はまだ消えず、いわきや相双地区の観光業は戻っていない。どうしたら収束できるものか…」。老舗旅館「雨情の宿 新つた」の女将(おかみ)、若松佐代子さん(57)も頭を悩ませる。

 賠償打ち切りで危機

 同温泉街で営業する宿泊施設は震災に後継者難なども重なり、現在は26軒にまで減った。しかも、観光目的での宿泊者は震災前の10年度比で3割程度にとどまり、休日はともかく平日はガラガラだ。このため、復興作業員を中心に受け入れる旅館も少なくない。

「賠償が打ち切られれば、立ちゆかなくなる旅館が出てくるかも…」

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