取締役選任で獲得した議決権の比率【拡大】
創業者はゼロから会社を作り上げた自負があり、後継者の仕事が思い通りでないと、自分が乗り出したくなる。だが、行き過ぎは経営を混乱させる要因となる。大手上場企業ではファーストリテイリングで2005年、創業者の柳井正会長が3年前に就任したばかりの玉塚元一社長(現ローソン社長)を事実上解任し、話題になった。
外資系ファンドも絡んだ「内紛」に発展するケースもある。13年に不適切な会計処理が発覚した雪国まいたけは創業者、大平喜信氏が同年11月に社長を辞任したものの、大株主として株主総会でイオン出身の社長を解任するなど関与を強化。
反発した経営陣と銀行団の要請を受けた米投資ファンド、ベインキャピタルは今年2月、雪国まいたけ株のTOB(株式公開買い付け)を始めている。高度成長期に創業した企業が、高齢化した創業者トップの交代期を迎えているだけに、今後、同様の混乱が起こる可能性がある。