ソニーは20日、スマートフォン「エクスペリア」シリーズの新製品「Z4」を発表した。カメラ機能に重点を置いて強化した最上位機種で、今夏に発売する。多くの消費者がスマホを購入した平成25年から2年が経ち、買い換え需要期にあたることから、ソニーはこの機種をテコにスマホ事業の不振から脱却を図る。
エクスペリアでは、「自分撮り」や、撮った画像を交流サイトなどに投稿する需要を重視。画面側にあるカメラの画素数を前モデルの2倍超に相当する約510万画素にアップしたほか、広角レンズを搭載し、近くからでも多くの人数が写るようにした。
また、拡張現実(AR)という技術を使って、撮影した人の顔に友人や動物などの顔を合成できるなどのアプリケーション(応用ソフト)を充実させた。
メーンカメラもコンパクトデジタルカメラと同等の約2070万画素を搭載。ソニーモバイルコミュニケーションズの田嶋知一シニアバイスプレジデントは「『カメラスマホを極める』ことを目標にした」と強調した。
高音質なワイヤレス音楽再生を可能にする同社の音声圧縮技術「LDAC」にも対応。どの通信会社から発売するかや、海外展開の詳細、価格は未定という。