フジ・メディア・ホールディングス(FMH)傘下のサンケイビルは24日、企業再生ファンドのジェイ・ウィル・パートナーズ(東京)と組んで、グランビスタホテル&リゾート(東京)の株式を政府系ファンドの地域経済活性化支援機構から取得した。グランビスタは札幌グランドホテルや鴨川シーワールド(千葉県)など各地の名門ホテルや観光施設を保有・運営している。今回の買収の狙いなどをサンケイビルの飯島一暢社長に聞いた。
--ホテル事業に本格参入する狙いは
「都心の土地の流動性が下がり、主力のオフィス賃貸事業は足踏み状態だ。これを打開し、新たに柱となる事業としてホテル事業に目をつけ、外国人向け簡易型ホテルの開発などを始めた。国を挙げて訪日外国人の誘客に取り組んでいることも念頭にあった」
「今回のグランビスタの案件が持ち込まれたのは昨年末のことだ。オフィス、住宅、シニア(老人ホームなど)の3事業に次ぐ『第4の柱』を作る絶好のチャンスだと考えた」
--グランビスタ買収で得られる効果とは
「ホテルや観光施設のノウハウを手に入れることができる。しかも、グランビスタの施設は各地域での『一番館』。さらなる事業拡大も検討し、国が掲げる『地方創生』にも貢献したい。また、FMHがお台場を舞台に進める統合型リゾート施設(IR)の開発構想にもこうした知見が役立つと考えた」