オープンした成田空港の第3ターミナル=4月8日【拡大】
開拓余地大きく
運営する成田国際空港会社(NAA)の夏目誠社長は、LCCについて「成田にとっては(全日本空輸や日本航空のような)フルサービスの航空会社と並ぶ一つの大きな柱」と期待を寄せる。
日本は12年に「LCC元年」を迎え、若者や女性を中心に少しずつ支持を広げている。成田では旅客便全体に占めるLCCの割合は13年冬ダイヤで11.5%だったが、15年夏ダイヤでは24.1%に上昇した。
第3旅客ターミナルには余裕があり、NAAは国内外のLCCに入居を働きかけている。新規就航の航空会社を対象に、条件を満たせば着陸料が最大で1年間無料となる取り組みも始めた。LCCも含めて「航空会社の路線開設を支援する」(夏目社長)との狙いがある。
ただ障害もある。成田は騒音上の問題もあり、午後11時から翌朝6時まで原則として離着陸ができない。