タカタ最終赤字が295億円に拡大 今期黒字予想も追加リコール費用増の可能性大

2015.5.8 17:46

 タカタが8日発表した平成27年3月期連結決算は、最終損益が295億円の赤字(前期は111億円の黒字)となった。欠陥エアバッグのリコール(無償の回収・修理)関連の特別損失が556億円となり、従来予想より約50億円増えた。

 今期(28年3月期)は200億円の最終黒字に転換する見通しを発表した。ただ、リコール問題にからむ弁護士費用などで約70億円の特別損失を見込むが、改修台数の新たな増加は織り込んでおらず、損失が拡大する恐れはある。

 タカタは約1千万台のリコール費用を引き当て済みだが、自動車メーカー各社が北米などで原因究明を待たずに行っている調査リコール分を含めれば、改修対象はすでに2千万台超に上っている。今後、調査リコール分でもタカタの過失が立証されれば、請求される費用が拡大する可能性がある。

 会見した野村洋一郎執行役員は調査リコールの費用について「金額を合理的に算定できず、業績見通しに含めることができない」と説明した。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。