自動車部品大手タカタの欠陥エアバッグ問題をめぐり、怒り心頭の米当局が対決姿勢を強めている。タカタがリコール(回収・無償修理)や調査に消極的だとして、運輸省トップが同社を「性悪」呼ばわりするほど非難。議会では、内部告発の奨励など自動車関連業界を追い込む法案作成の動きが相次ぐ。危機感を強めた自動車メーカーも業を煮やし、なんと宇宙・防衛産業の協力まで仰いで原因究明に躍起となるなど騒動は広がるばかりだ。
内部告発も奨励
「大目に見るわけにはいかない。タカタのようなbad actorのために車の安全に関する文化を変える法律が必要だ」
怒髪天をつくというべきか。米運輸省道路交通安全局(NHTSA)の声明文を読むだけで、フォックス運輸長官の怒りのほどが伝わる。英語の「bad actor」とは、文字通りの「大根役者」から転じて、「性悪」「悪者」といった意味で使われる。「トラブルメーカー」という響きも含んだ侮蔑表現だ。
NHTSAは2月20日、タカタに1日あたり約1万4千ドル(約170万円)の罰金を科すと発表した。