また1日あたり1万4千ドルの罰金を仮に1年間科され続けたとして、為替の大きな変動がなければ6億円前後と見積もられる。タカタは2014年10~12月期までに500億円超のリコール関連費用を計上しており、罰金が追い打ちをかけるというほどではない。
だからというわけではないだろうが、タカタは当局の処分に対し、「失望している」と不快感さえ示し、当局との溝の深さを世間に印象づけてしまった。NHTSAが求めている全米規模でのリコールにも、データの裏付けがないとして応じず、部品の供給による支援にとどまっている。
とはいえ、タカタも“硬軟両様”の戦術を模索している感がある。リコールが行われているエアバッグ部品の不足が深刻化するなか、部品の生産能力を9月までに倍増させると先日発表。当局の欠陥調査についても「全面的に協力する」との方針は変わらず、自動車メーカーが進めていく調査にもタカタはデータ提供などで協力する姿勢だ。
米国だけでも少なくとも6件の死亡事故が発生し、全世界で2600万台がリコール対象となったタカタの欠陥エアバッグ問題。当局とタカタ、そして自動車メーカーのせめぎ合いがまだまだ続きそうだ。