2015年3月期連結決算を発表するスズキの鈴木修会長兼社長=11日午後、東京都千代田区【拡大】
平成27年3月期連結決算はスズキ、ダイハツ工業ともに減益となり、軽自動車大手2社の苦境が鮮明になった。昨年の国内販売の首位争いによる“消耗戦”に加え、得意としてきた東南アジアでも失速した。今年4月の軽自動車税引き上げなど、経営環境はさらに厳しさを増しており、収益力の強化が課題だ。
スズキが11日発表した27年3月期連結決算は、本業のもうけを示す営業利益が前期比4・4%減の1794億円と6年ぶりの減益になった。足を引っ張ったのは国内事業だ。国内軽販売は前期比3万2千台増加したが、全体の営業利益は32・6%も落ち込んだ。消費税増税に伴う駆け込み需要の反動減に加え、ダイハツとの激しい販売競争が響いた。
鈴木修会長兼社長は11日の会見で「ハスラー」の販売が好調だったことから「このチャンスを過ぎたら万年2位になる。1位を取りに行った」と説明した。
その結果、暦年では8年ぶりにダイハツから首位を奪ったが、ディーラーがナンバー登録をして転売する「未使用車」が増加し、利益を押し下げたとみられる。「ワゴンR」などの大規模リコール(回収・無償修理)で品質関連費用が増加したことも影響した。