携帯大手各社に比べ料金が低い「格安SIM」でシェア首位のNTTコミュニケーションズが、MNP(番号持ち運び制度)に即日対応できる販売拠点を全国に展開することが27日、分かった。6月末までに家電量販2社など10店舗に即日受け渡しカウンターを設けるのを皮切りに、年度内に主要都市の30店舗に開設する。今月以降、加入先の通信会社以外の回線を使えないようにする「SIMロック」の解除が義務化されることをにらみ、大手からの乗り換え客を狙う動きが加速してきた。
NTTコムが即日対応カウンターの第1弾として開設するのは札幌、東京、名古屋、大阪、広島など7都市。4月に業務提携したレンタルビデオ店「ゲオ」に加え、ヨドバシカメラやエディオンにも設置する。全国展開に向け、複数の家電量販大手と交渉している。
MNPを利用して携帯電話の契約を変更する手続きには通常は数日かかり、その間は携帯電話が使えなくなる。多くの利用者を取り込むには、SIMの書き換え装置を備え、即日手続きが行える拠点を全国展開する必要があると判断した。
大手から携帯電話網を借りスマホサービスを提供する仮想移動体通信事業者(MVNO)などがSIM販売に乗り出しており、インターネットイニシアティブ(IIJ)も十数店に同様のカウンターを設置している。