トヨタ自動車の株主総会会場に入る株主ら=16日午前、愛知県豊田市【拡大】
トヨタ自動車は16日、愛知県豊田市の本社で株主総会を開き、事実上の「元本保証」の仕組みとなる譲渡制限付きの個人投資家向け新型種類株を発行できる定款変更の議案が、約75%の賛成で可決された。同社は今夏にも種類株を発行する。
新しい種類株は発行からおおむね5年は売却ができない代わりに、5年後に株価が下がっても、希望すれば発行時の価格で会社が買い取る仕組み。普通株主と同様の議決権もある。
長期的な視点で経営を応援する個人株主の獲得が狙いで、豊田章男社長は「最先端の技術開発の追求や創造を通じた中長期的な企業価値向上が目的」と説明。さらに「株主の選択肢の幅を増やし、民間企業が日本の資本市場を活性化する役割を半歩進める」と強調した。米議決権行使助言会社の一部が反対を表明していたが、可決に必要な3分の2以上の賛成を得た。
初の外国人副社長となるディディエ・ルロワ氏を含む12人の取締役選任も可決された。種類株の議案に時間を割いたことで過去最長の3時間2分だった。