ゴーン氏報酬、初の10億円超え 株主の「妥当なのか」の声に理解求める (1/2ページ)

2015.6.24 06:14

株主総会後の懇親会で記念撮影に応じる日産自動車のカルロス・ゴーン社長(中央)=23日、横浜市西区

株主総会後の懇親会で記念撮影に応じる日産自動車のカルロス・ゴーン社長(中央)=23日、横浜市西区【拡大】

 日産自動車は23日、横浜市西区で株主総会を開き、カルロス・ゴーン社長兼最高経営責任者(CEO)の2015年3月期の役員報酬が前期より4000万円多い10億3500万円だったことを明らかにした。報酬額の開示を始めた10年3月期以降で10億円を超えたのは初めて。株主からはルノーに対する仏政府の議決権が増え、日産への影響を懸念する声も出たが、ゴーン氏はルノーと日産の提携による利益を重視する考えを強調した。

 役員報酬について、ゴーン氏は業績や他の多国籍企業との比較などから決めていると説明。幹部の退社が相次いだことも念頭に「業界トップの人材を採用し、引き留めるには報酬を競争力がある水準にしないといけない」と理解を求めた。ただ、株主はゴーン氏が仏ルノーのCEOとしても750万ユーロ(約10億4900万円)の報酬を得ていることなどを指摘し「10億円は妥当なのか」と疑問を呈した。

「私は日産とルノーのアライアンスによる利益を最優先してきた」

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