25日に東京都内で開かれた株主総会でも、予定していたモニター中継による報道陣への公開を当日になって中止し、非公開で実施。情報公開に後ろ向きな姿勢が改めて鮮明になった。総会の所要時間は過去最長の2時間15分に及んだ。
総会に出席した横浜市の男性(66)は「謝罪も言わされている感があり、印象は良くない。もっとはっきりとした見通しや目標を示してほしかった」と指摘。別の男性株主(60)は「『原因究明ができていない』という説明の繰り返し。満足できない株主もいただろう」と語った。
「安全を提供する会社」。高田氏は会見でこう強調した上で「私にとってやるべきことは、この問題に対応して安全を提供すること」と話し、引責辞任の可能性を否定した。だが、全世界に広がったリコール問題をどう収拾するかは示されず、責任感の乏しさだけが浮き彫りになる会見となった。