ＪＸ内田新社長、東南アジアなどで権益取得推進　国内の水素ステも整備 (2/2ページ)

　急激な原油安で在庫評価損が膨らみ、ＪＸＨＤは１５年３月期に２７７２億円の連結最終赤字に転落。１５年度を最終年度とする第２次中期経営計画の経営指標目標は「未達に終わる」（内田氏）見通しとなっている。

　今後は原油価格の変動にも耐えられるよう収益力と財務体質を強化し、新たに策定する１６年度からの３次計画に戦略を盛り込む考えだ。また、国内の石油需要が落ちていることに絡み、現在の元売り大手５社体制が「１０年後も残っていることはない」として、業界再編の動きが出てくるとの見方を示した。