インドネシア・バリ島での家電量販店向け説明会で展示されたシャープの高価格帯冷蔵庫=12日【拡大】
すでに“果実”を手にしているメーカーも。三菱電機が2012年からアジア・オセアニアで展開する大容量(622リットル)の冷蔵庫は、14年度の出荷台数が前年度より約40%も伸びた。同社広報は「富裕層はペットボトルが何本も入る冷蔵庫を求めている」と驚く。
国際通貨基金(IMF)によると、14年の1人当たり名目国内総生産(GDP)は、マレーシアは1万804ドル(05年の約2倍)、フィリピンは2865ドル(同約2・4倍)に達した。経済成長とともに富裕層の裾野も広がり、パナソニックは「所得が上がるにつれ、日本製への関心が高まっている」と指摘する。
東南アジアはクーデターが昨年あったタイなど政情不安もときに起きるが、中東やアフリカに比べればカントリーリスクは小さく、民主化が進むミャンマーも有望市場となりうる。SMBC日興証券の川端隆史・ASEAN担当シニアエコノミストは「東南アジアは経済政策が急に変わるなどのリスクが小さく、長期的に所得が伸びていくと予想される」と話している。