役員逮捕に揺れるトヨタ自動車東京本社=東京都文京区(宮崎瑞穂撮影)【拡大】
ジュリー・ハンプ容疑者が辞任したことで、トヨタ自動車が「真のグローバル企業」となるために進めていた人材の多様化は大きくつまずいた。傷ついたブランドをいかに回復していくか、トヨタは試練に直面している。
トヨタは今春の役員人事で外国人やグループ会社出身者を積極的に幹部に登用した。世界販売が1000万台を超え、各国に拠点が広がる中、経営に多様な視点が欠かせなくなっているからだ。米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)や米飲料大手ペプシコでも実績を残していたハンプ容疑者の抜擢はその象徴だった。
だが、ハンプ容疑者の逮捕で暗転する。日本を代表する企業であるトヨタの前代未聞の不祥事に衝撃は大きく、国内のほか、海外メディアも報道。ブランドイメージの悪化は避けられない状況だった。