ジュリー・ハンプ容疑者【拡大】
トヨタ自動車は1日、麻薬取締法違反の容疑で逮捕された米国籍の常務役員、ジュリー・ハンプ容疑者(55)が辞任したと発表した。ハンプ容疑者が6月30日に弁護士を通じて辞任届を提出し、トヨタは同日付で受理した。ハンプ容疑者の勾留期限は今月8日に迫っており、辞任で一定のけじめをつけた格好だ。
トヨタは「辞任理由は承知していない。多くの方々に心配や迷惑をおかけしていることを勘案し、受け入れることにした」と説明した。ハンプ容疑者が務めていた「渉外・広報副本部長」の後任は当面置かない方針。
ハンプ容疑者は4月1日付でトヨタ初の女性役員に就任した。だが、警視庁が6月18日、麻薬オキシコドンを含む錠剤57錠が入った国際宅配便を、米ケンタッキー州の国際空港から成田空港に密輸入した疑いで逮捕。ハンプ容疑者は逮捕当時、「麻薬を輸入したとは思っていません」と容疑を否認していた。
トヨタの豊田章男社長も6月19日の記者会見で、「従業員は私にとって子供のようなもの」として支援する姿勢を示していた。だが、捜査が企業イメージに大きな打撃を与える可能性もあり、辞任を承認したとみられる。