ソニーは2日、フルハイビジョンの4倍の解像度がある「4K」に対応した屋外型ネットワークカメラを8月20日に発売すると発表した。ネットで画像を送る同カメラは監視や防犯などの分野で世界的に需要が高まっており、競争が激しくなっている。
新製品は、広範囲の監視が可能なドーム形。4Kにより、確認できる距離がフルハイビジョンの1・5倍になるという。また、自社のイメージ(画像)センサーの性能により、月夜ほどの明るさで、撮影した映像を確認できるように感度を高めた。
4Kで録画するとデータ量が膨らむため、指定した場所の映像のみ高画質を維持し、必要性の低い場所は画質を落とすことも可能。例えば、道路の交通状況を確認するカメラで、車が通行しない場所などは高画質で撮る意味がほとんどない。一方、4Kで撮影した画像をさらに高解像度にして確認する機能もある。
希望小売価格は35万8千円(税抜き)。普及品の数倍の価格だが、ソニーは「ネットワークカメラでは視認性が最も重要で、解像度の高い製品の成長率が高い」(プロフェッショナル・ソリューション事業本部)として、4Kに注力していく構えだ。
ネットワークカメラでは、キヤノンが世界最大手のアクシスコミュニケーションズを買収。パナソニックが仏情報システム大手と東京五輪向け防犯システムなどを共同開発している。