民事再生手続き中のスカイマークは7日、8月5日の債権者集会へ向けて東京都内で説明会を開き、ANAホールディングス(HD)が参加する再生計画案について改めて支持を呼びかけた。一方、最大債権者で米リース会社のイントレピッド・アビエーションも海外の航空会社をスポンサーとする独自案を提示しており、説明会ではANA側とイントレピッド側が激しく意見を戦わせた。2つの再生案が投票にかけられる異例の展開をたどる中、両社の“全面対決”の様相が色濃くなっている。
都内のホテルで行われた説明会には債権者80社、計134人が出席。ANAを含むスカイマーク陣営とイントレピッド側との丁々発止のやり取りがあったという。
イントレピッド側の代理人は「ANAがスポンサーになると、スカイマークが築いてきた第三極の存在意義が失われる」と述べた。これに対し、ANAHDの長峯豊之取締役は「スカイマークは独立経営を続ける。ANAは運賃や路線の設定の決定には関与しない」などと反論した。