日産自動車は8日、静岡県磐田市で衝突事故を起こした「エクストレイル」の助手席部分のタカタ製エアバッグが破裂し、焼損したと発表した。事故車はリコール(回収・無償修理)対象だが、未修理だった。助手席に搭乗者はなく、男性運転手が左頬などにやけどを負ったが、原因は特定できていない。
日産によると、6月25日午後7時ごろ、磐田市内の県道を走行中のエクストレイルが中央線をはみ出して対向車と衝突し、助手席のダッシュボード部分などが焼損した。エアバッグの膨張装置が破裂して容器が破損、高温になった破片によって着火したとみられる。
事故車は2001年8月生産の「T30型」で、日産が2013年4月に国土交通省にリコールを届け出ていた。日産は5回にわたりはがきでリコールを呼びかけたが、所有者が代わるなどの要因もあり返送されていたという。