富士通は13日、300床以上の大規模病院向け電子カルテシステム「HOPE LifeMark-HX(ホープライフマーク-エイチエックス)」を販売開始した。高齢化などを背景に電機メーカー各社はヘルスケア事業を強化。医療や介護などの分野への情報通信技術(ICT)の導入を加速している。
富士通は電子カルテシステムで3割のトップシェアを堅持。パソコンに組み込まれた従来システムとは異なり、病院内に設置されたウエブサーバーを通じてタブレットでもカルテを閲覧でき、院内で簡単に持ち運びが可能。患者の病名や薬歴などを簡単な操作で画面に見やすく配置できる。
価格は4325万円からで、平成30年度末までに250システムの販売を目指す。
電子カルテシステムは、400床以上の一般病院で全国普及率を32年度に9割にまで高めるなどの政府目標があり、今後も普及の加速が見込まれる。
ヘルスケアシステム事業本部医療ソリューション事業部の中川昌彦部長代理は「リアルタイムで情報を得られるため、安全性も向上する」と新システムのメリットを強調し、将来的には、小規模な診療所向けにも広める方針。ヘルスケア事業全体の売上高は30年度に2千億円に拡大したい考えだ。