「物事の持続性みたいなのがある。パーッとよくなってボーンと赤(赤字)になるというのはメーカーにとって致命的。春夏秋冬やり続けないかんという仕事がある。持続的な努力を続けられる人やなかったら、こういう業種の上には立てないなあ」
実績、会社愛、持続的な努力、チームワーク…。外部登用の場合も時間をかけて実績を残すことを条件とする永守氏の眼鏡にかなう後継者は、日本電産の今後の成長分野から浮き彫りになりそうだ。
そのときこそ、日本電産の有価証券報告書のリスク項目から「永守氏への依存」という記述が消えるときかもしれない。