テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ、大阪市此花区)で米映画「ハリー・ポッター」のエリアが開業して15日で1年となった。世界的に人気の高い作品だけに、中国などの海外や関東といった遠方からの来園が急増、周辺ホテルは活況を呈している。満室に近い状態で、いずれ部屋が足りなくなるとの予想もあり新規開業計画が相次いでいる。
東急ホテルズはこの日、8月1日に開業する「ザ パークフロント ホテル アット ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(598室)を報道陣に公開した。USJの入り口まで約80メートルと最も近いホテルで、客室からパークを一望できる。
USJのハリポタ・エリアと同じ設計者が建設に関わっており、パークで遊んだ余韻が残るよう米国風の内装にした。東急ホテルズの武井隆事業戦略部長は「常に満室状態を狙いたい」と強気だ。
実際、大阪市内のホテルの稼働率はこのところ8~9割程度で推移。USJから徒歩圏内のホテルでは「平均で9割を上回る」(関係者)という。