“デフレの申し子”復権の兆し見えず 吉野家とマック、新たな価値訴求に苦戦 (2/3ページ)

2015.7.23 06:46

 5月には野菜をたっぷり使った「ベジ丼」を投じ、累計170万食を販売した。しかし、インターネット上の投稿サイトでは「吉野家に健康的なメニューは求めていない」との投稿も多く、むしろ「メニューを増やさず、牛丼を値下げしてほしい」との意見も目立つ。2001年に牛丼の並盛り価格を400円から一時的に280円に値下げして、客数を伸ばし「デフレの申し子」と呼ばれたイメージが強過ぎて、顧客の求める価値が価格ありきとなっているためだ。

 マックはさらに深刻だ。00年に期間限定の「バーガー半額65円」キャンペーンで、売上高を伸ばし、01年のジャスダック上場時には「デフレ下の勝者」の異名をとった過去のイメージがすっかり定着。しかも、最近では画一的なメニューやサービスが顧客に飽きられ始めていた中で、使用期限切れの鶏肉問題と異物混入問題の発覚が顧客離れを加速させているためだ。都内の40代男性会社員は「週末に子供をマックに連れて行こうとしても嫌がる」と話す。

来店の動機になる価値を見いだせなければ、じり貧状態からは抜け出せない

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